ご挨拶
長崎南山第二学園 理事長挨拶

長崎南山第二学園理事長
ポウォムスキ・スタニスワヴ
長崎南山第二学園は、1959年、長崎南山小学校の創立とともに、これを支えるカトリック西町教会が設立されたことに始まります。その翌年、同じ敷地に長崎南山認定こども園が誕生しました。創立者ヨハネ・ウィゼン師(カトリック神言修道会の宣教師)は、この三者を「南山ファミリー」と名付けました。
カトリック神言修道会を設立母体とする当学園は、長崎市上野町にある長崎南山中学高等学校の長崎南山学園と、名古屋にある小学校から大学院までのカトリック系総合学園の南山学園の小さな妹です。「南山」の精神に従い、当学園も聖書の教えに基づく「人間の尊厳のために」という理念をもって、青少年に対する心の教育を重視して、祈りのうちに思いやる心を育み、人種、文化、言葉を越えて、この世に生まれる一人ひとりを神から等しく愛されている兄弟姉妹とみなし、各自の心の平和から始まる世界の平和を築き、尊い命を大切にする心の育成に貢献するよう励んでおります。
人間には、目に見える「体」があり、目に見えない「理性」と最も奥に人の聖所となる「心」があります。この三つは、一つの人格として人のうちに密接に結ばれているので、健全な人を育てるためにそのバランスを保つことが大切であると思われます。従って、当学園では、子どもたちが祈りと宗教教育、また、奉仕の精神や文化的な価値を身につけることによって「心を育み」、よく聞いて学び、自己実現に向けて新しいことに挑戦しながら「知恵を磨き」、友情を厚くして皆と意欲的に遊び、スポーツを通して「体を鍛える」ということを目指します。
創立者ウィゼン師は、学園に“SMILE GOD LOVES YOU”(微笑んで、神に愛されたから)という言葉を残されました。校章と園章には鳥が天上を目指して飛び立つ様子が表され、教会の聖堂の外形も飛び立つ鳥を表しています。また、校歌や園歌も上を目指して努力するよう励ます内容となっています。この希望に満ちた精神的な土台は、子どもたちに未来に向けての夢を抱かせ、教会と地域社会に喜びと成長する力を与えていると信じています。
校長挨拶

長崎南山第二学園小学校校長
山田 幸男
カトリックのミッション校である本校は、1959年に神言修道会の宣教師H・Jウイゼン神父様によって創立されました。毎年4月に入学してくる子どもたちの一人ひとりと握手を交わし、記念写真を撮り、「オー、友よ」と抱きしめておられた創立者の姿は、正に「人間の尊厳のために」の建学の精神を現していました。わたしたち教職員も創立者の精神を受け継ぎ、神様に愛され「南山っ子」として送られてくる子どもたちの一人ひとりを心から大切にします。
ネット社会の急速な発展は、子どもたちのコミュニケーションのあり方をも大きく変えてきました。ややもすれば利便性ばかりを追求するあまり、人が人と向かい合うことによって生まれてくる互いの理解やぬくもり、また、神様に静かに心を向けることによって培われる信仰・希望・愛、そして畏敬の念や感謝する心といったものを見失いがちな現代です。本校ではICT教育も有効に進めながら、対話を大切にした学び合いの学習、一日が祈りに始まり祈りで終わる心の教育を大切にして日々の教育活動を続けて参ります。