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南山っ子ブログ

2015/6/5

睡蓮

今回は学校でなく、自分の家での出来事です。私の実家は佐世保の鹿子前というところにあるのですがその実家の庭の片隅に直径70センチメートルくらいの火鉢が長い間おいてありました。その火鉢がほしいなあと思っていたのですが、10数年ほど前「父さん、あの庭に転がっている火鉢ばくれんね。長崎に持って帰るけん」と言ってみるとわりと簡単に「おう、いいぞ。」と譲ってくれました。それから自分の家に持って帰り、水を張り、ひめだかを育てていました。水草があるといいなあということで当時、南山小学校の池で大量発生していた水草(アナカリス)をもらってきて火鉢水槽に入れました。
 しばらくすると、クロメダカの稚魚が数匹泳ぎ始めました。身に覚えのないクロメダカが、なんで発生したか不思議なのですが、もしかたら学校から持ってきた水草に卵がついていたのかもしれません。そういうことでクロメダカが発生した原因の予想はついたのですが、もう一つ不思議なことご起こり始めました。5年ほど前から睡蓮と思われる葉が突然出だしたのです。毎年5月に入ると火鉢水槽の水面のほとんどを覆うくらいに増えるようになりました。「なんで睡蓮の葉が出てくるんだろうか?種を植えた覚えもないのになあ」と思い続けてきたのですが今年の5月25日のことです。突然つぼみみたいなものが「にょき」っと、それこそ突然に顔を見せたのです。
 そして次の日(土曜日)、それはそれはかわいい花が開きました。鮮やかな黄ろいおしべの周りをピンクの花びらが囲っています。感動するくらいのかわいさです。あまりにもかわいかったので写真にとって誰かに見せて自慢しようかなと思っているとゆかり先生がいたので見せたところ手をたたきながら「うわー、ビューティフル。かわいいいー」と喜んでくれました。
 もう一つ感動することがありました。睡蓮の花というのは太陽が昇ると花びらを広げ、夕方になると閉じることです。インターネットで調べると、朝開いて夕方に閉じるので古代エジプトでは太陽のシンボルとされていたそうです。たった一りんの小さな花ですが、こんなにも感動するのかと自分でもびっくりしているところです。でも、残念なことに気づきました。私が学校に出かけるときはまだ花びらは開いていないのです。さらに学校から帰るときには開いていた花びらは閉じてしまっているのです。「花が咲いたところ見れん・・・・。睡蓮の花ってどもくらい持つとやろうか。今度の土曜日まで咲いてくれんかねえ」        完